まえがき
 いつも僕のオナニーブログを読んでいたありがとうございます。
流石に毎度、僕の所感を書いていては他二人に首切られちゃうのでちゃんとした山行記録を書きたいと思います。
 ひとまず、2022年夏に行ったBugaboo遠征について以前書いた報告書をベースに少し書き換えて複数回に分けて載せます。読み終える頃にはBugabooに行きたくなるでしょう。いやー困っちゃうな。人が増えちゃうなこれは。


1.大陸の山

 僕たちは大陸に降り立った。見渡す限りの平原と先に小さく見える山々。日本にはまず無い光景だ。さて、どうやってホステルに向かおうか。時差ボケで回らない頭を使い、なかなか繋がらないスマホをいじっていた。

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何やら繋がらないWi-Fiに苦戦しているよう

 カナダ、バガブー に向かうことを決めたのはその年の春だった。最初はヨセミテへビッグウォールを実践したく、様々な大学に声をかけていた。そこで見つかったパートナーは東京農業大学の学生であり、G登攀所属の橋本哲。zoomを用いて何度か会議を重ね、大きな壁でアルパインクライミングがしたいということでこの地を決めた。そこからは毎週のように瑞牆山や小川山といった花崗岩主体のエリアでマルチピッチを登り込み、1日に複数ピッチをこなす経験と花崗岩への登り込みを行った。

チーム名は「Team Pre Heat 」
 小さな思い(プレ火)から、大きな情熱(メインの火)を起こし、大きな山を登ることを願って付けた。今思えば我ながらセンスの無いダサい名前だ。そうこうしているとあっという間に夏になり、僕らは日本を発った。10時間のフライトの末、アメリカ大陸が見えて来る。
「あれが大陸の山や」哲が言った。この言葉が心地よく僕に響いた。もうこの土地は知らない土地だ。言葉も通じない。勝手も知らない。
それだけでワクワクが止まらなかった。

2.入山

8/10 
 ホステルに着いてからは、食料の買い出し・装備の買い出し・腹ごしらえetc etc。スーパーはとにかく面白かった。日本のような小売は一切なく、全部が大容量。まさに資本主義の暴力といった具合だ。食料は主にパスタ・トルティーヤ・タイ米を中心にした。

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シリアルだけで一棚
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名前は違うけど恐らくベガ
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MECはカム類も種類が豊富

8/11
 食料、装備総勢1人約45kgほどの荷物を120ℓのモンスターザックに詰め込みるふ、カルガリーを出発した。移動は信大OBでワーホリにてバン生活しつつクライミングをこの地で実践している虎之助さんにお願いした。ホステルを出て30分ほどすると景色もガラリと変わり、平原が一面続く農村地帯となる。とにかく広大だ。さらに1時間すると景色がまた変わり、ロッキー山脈が迎えてくれる。まずは、ヤムナスカ。少し行けばスリーシスターズ。カスケード。とにかくでかく、かっこよく、美しい山がわんさかと立ち並んでいた。しかもそれぞれに無数のクライミングルート、アイスルート、ミックスルートがあるというのだ。天国か?ここは。キャンモアからはさらに3時間ほど車を飛ばして、ラジムウホットスプリングスに入る。バガブー への最後の町であり、ガソリンもここ以降無い。小休憩したのち出発。また40分ほど走ったところでアスファルトとは別れを告げ、オフロードを走る。

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キャンモアの町 

 小1時間走ると、氷河とその中を突き上げる大きな岩塊が見えた。僕らはニヤけるでは収まらず思わず声を上げて笑ってしまった。
「あれがスノーパッチ?」
「いや、奥だろ」
「すげーな!俺ら、あれ登っちゃうの?」 
 言葉だけでは表現しきれない期待感が溢れ、こぼれ落ちていた。
パーキングに着いた。出発前に動物対策のネットを車に巻きつける。動物がタイヤを喰うらしい。

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動物除けの網


 15:00にパーキングを出発。針葉樹林が美しいカナダの心地よいトレイルを軽快に歩く。いや、嘘だ。30分で重さに喘ぎ始めた。通常3時間ほどの行程を5時間ほどかけて20:00にApple bee domeに着いた。
いよいよ明日から登攀漬けの日々が始まるー

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左からのコースケ・テツ・トラノスケさん
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入山をサーモンで祝う
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ベースキャンプは最高のロケーションに

つづく



今回は鷹見岩でのクライミングです。
ゲストはなんとあのピオレドールクライマーの天野さんです。必見ですよ

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見てくれたら、喜びます。僕が喜ぶだけです。

1件のコメント

  1. ピンバック:overseas expedition, blog, bugaboos

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